次男のIBDPが始まった

インター校

IBDP(国際バカロレアディプロマプログラム)は2年のコースです。仕事の都合上、あと1年しか住めないので、ジャカルタでIBDPを始めない方がいいと散々説得したものの、次男は今の学校が好きなので1年でも行きたいとIBDP、Year12に進学しました。転学してきたときの苦しさと比べて、みんな同じ立場のスタートに立てる今、もっとがんばれるんだそうです。

IBDPの準備

次男の学校は、IBDP(国際バカロレアディプロマプログラム)を12-13年生の2年間のコースを採用していますが、その前の2年間は、IBのセカンダリ(中学高校)コースであるMYP(ミドルイヤープログラム)ではなく、イギリスのIGCSEというセカンダリスクールの試験を受けるコースを課していました。このため、スムーズに移行するためには、いろいろと準備が必要でしたが、学校の先生はほとんどの生徒が次はIBDPに移行することをわかった上で教えてくれていたので、心配したほどの躓きもなく進んでいるようです。IBDPの選択科目は6教科でIGCSEの結果と本人の希望や進路を考えて決めていきます。次男は、理系が好きで数学のHL(Higher Level)という難しい方を取りたがってましたが、それを取るにはIGCSEの数学で相当の良い点がなくては許可できない、とのことで、残念ながらとることができませんでした。このIGCSEの成績を見つつ、Y11のうちにIBDPの6教科(英、数を含むあと4教科)を選択します。大学によっては、入学基準にIBの点数だけではなく、教科とその点数を指定しているので、希望する大学や学部が決まっている場合はそれも考慮にいれつつ選択科目を決めていきます。

次男の場合は、Y13から他の学校にうつらねばならず、マレーシアに戻る可能性が一番高いため、夏休みにマレーシアに戻った際にいくつかの学校を下見し、IBDP2年目からでも受け入れ可能な学校を探しました。しかし、そのような学校はもちろん少なく、また、外国語として選択しているスペイン語を学べる学校が限られていたため選択肢はほとんどない状態でした。他に、本人が希望している理系の大学の要求科目には数学HLが非常に多く、そこでも選択肢が非常に狭められることがわかってきました。このため、イギリスやオーストラリアの学校が提供している大学準備過程であるFoundation(大学が3年制なので、その前の1年を準備過程として提供している)に入学することも視野に入れつつ勉強していくことになりました。幸いにもマレーシアには多くの海外の大学の支部がそろっており、いくつかの大学のFaoudationコースも選択肢に入りました。

IGCSEの方が簡単だった?

次男はIGCSEを1学期終えただけで日本に帰国し、そのままジャカルタに赴任予定だったので途切れなく勉強できるはずでした。ところがコロナのせいで1年2カ月も足止めされ、その間1年日本の中学校に行ってIGCSEは1年遅れた後、さらに2学期目を逃して、10年生の3学期から入学しました。そのため、かなり遅れた状態で入学し必死で勉強したものの、あまり満足する結果は得られませんでした。IBDPではほかの生徒とスタート地点が同じなのでと、本人は張り切って学び始めました。

結局英語と物理、化学の3教科でHLを選び、かなり大変そうですが、やりがいもあるそうで生まれ変わったように勉強しています。IGCSEとの違いを聞いてみると、IGCSEには明確な答えがありそれに向かって勉強すればよいからゴールが見すえた勉強ができるが、IBでは回答があるわけではなくどこまでも追及して考えていかねばならないので難しいとのことでした。もともとIBでは、問題解決と批判的思考を鍛える、というようなことを聞いていたのでその通りなんだなーと感心しました。

勉強以外の活動も

6教科のみでなく、CASという活動系の評価やTOK、調査研究論文まで書く必要があり、長女が学んでいたGCE Aレベル(IGCSEに続く大学予備課程)と比べるとかなり忙しそうです。しかし、さすがはインター校、CASの活動機会は豊富に与えられ生徒は選べばいいだけになっているし、なんというか、IBDPというのはやはり金があれば有利なんだなーと思わずにはいられません。CASとは、CがCreativeで、AがAcitivity、SがServiceだったかと思いますが、息子はCでは料理を選んで家で料理をしたりクッキングクラブに入ったりしています。Aではテニスを選び、普段習っているテニスに加えてクラブに参加、Sは、学校が機会を与えてくれる難民支援や地域の貧困地区の学校への支援など行っています。

親としては入学前からこの学校はうちには贅沢すぎると入学もかなり迷いましたが、子供もコロナや親の仕事の影響を受けてかわいそうな目にあわせてしまったので仕方ないと本人の希望を聞きました。しかし、最近の円安の影響をまともに受け、学費の家計への負担は重くのしかかってきています。何とか本人の希望に沿った進路に向けてサポートしてやりたいですが、大学はアメリカやカナダに行きたい場合は半分しか出せないので、後はローンでも奨学金でも自分で工面するようにと言い渡しています。。。

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