1回目はなんと妊娠中
苦労して不妊治療してやっと妊娠したと思ったらデング熱になりました。マレーシアの首都、クアラルンプール在住の時です。妊娠5カ月くらいの時に甥がデング熱にかかり、夫がお見舞いに行きました。ああ、嫌な予感がすると思ってたらその直後にデング熱に。まずは産婦人科に行って微熱があるどうもおかしいといっても、妊婦によくあることと一蹴されたので近所のファミリードクターに行ったら、夜だったのでとりあえずは公立病院でスクリーニングだけでも、と言われてKL病院に行ったら医者は夫が車椅子利用なのを見て、え、さらに妊娠中?じゃあ即入院と。。。
公立病院へ入院
まさかの公立病院、それも最初に入ったところはKLの大病院の3等病室でした、まさにうわさに聞いていた野戦病院でした。何十とも知れないベッドがだだっぴろい病室に並んでいて、隣の若い人は何かうわごとばかり言ってるしその隣はもう先が短いのかいろんな管につながれてお見舞いの人に見守られていました。プライバシーなど全くなく、ここで過ごすのかと思うとさらにどんどん具合が悪くなっていきました。
それでも、双子妊娠中でさらに高齢出産となるとハイリスク患者としていろんな医者が入れ代わり立ち代わりに見に来てくれて、安心感はありました。お願いして次の日から2等部屋に移れたら、今度は4人部屋となりググっと気持ちも楽になりましたが、今度はデングの症状が進み、熱と気分の悪さで参りました。輸液で3-4日で白血球値も元に戻ってきたのですが、今度は症状改善途中で体中に発疹ができ、もうこれがかゆくて死にそうなのに妊娠中だから薬飲んじゃダメと言われ、かゆすぎて一睡もできないという地獄のような目にあいました。
しかし、妊娠中ということで産婦人科の医者の細かく見に来てくれたり、それまで見てもらってた私立病院の医者よりも断然頼りになる気がしたので、結局出産までこの公立病院でお世話になることにしました。その顛末は他の機会で書きます。
2回目のデング熱
2回目のデング熱はその13年後、双子はすでに12歳、下の子が10歳の時でした。仕事中急に寒気がして腰や関節が痛くなったので、ああ風邪だと思っていたら夜には熱が上がってきて病院に行ったらデング熱でした。今度は私立病院に入院でしたが、2度目のデング熱は重症化すると聞いていた通り、歯茎からは出血するし、生理は全然止まらなくなるし、胸水腹水が溜まってねがえりさえも苦しい本当につらい状態になりました。入院してなかったら死んでいたかもと思いました。白血球値も下がりに下がり、10日くらい入院する羽目になりました。治療は基本的に輸液しかありません、それを延々と毎日続けます。血液検査を一日2度するのに血管が痩せてきて、もうだんだん血を抜ける場所がなくなってきて満身創痍の状態になってきました。
ローカルの同僚がデング熱に効くと、パパイヤの葉っぱの漉したもの、カニスープ、炭酸水、ヨモギ茶、しまいにはハリネズミから作られた丸薬まで持ってきてくれました。おかげで退院後はすっきりと治ってしまい、前回の時のようなめまいなどの後遺症に苦しむことはありませんでした。しかし私立病院で入院したら選べるメニューからおいしい定食を食べるることをちょっと楽しみにしていましたが、そんなもの全く食べることができず、残念でした。
コメント