今まで3つのインター校に子供を転入させた経験があります。全部イギリス系でしたが、転入生にはバディがついて、学校生活に慣れるまでのサポートがあって、これはいいなあと思ったので紹介します。
ドキドキのインター校への転入
学校を変わるだけでもドキドキなのに、国を超えての転校はそれはもうすごいストレスと不安があります。特にインターナショナルスクールでは言葉がままならない生徒も多く、学校生活に慣れていくのに時間もかかります。でも、インター校というのはそういう生徒に慣れているので、その不安を軽減させ、早く学校生活に慣れることができるようにいろいろと支援をしてくれます。その中で特にこれはいいなあと思っているのがバディが最初の1カ月間くらいついてくれて、勉強以外の学校生活をサポートしてくれるシステムがあることです。
バディシステムとは
バディとは、何か仲間、というようなイメージがあるかと思います。その通りで、新しく入ってくる生徒を仲間としてサポートするのは、クラスメートで学校から依頼されてその任務を負うことになります。同じ国からのクラスメートがいれば大抵はその生徒がその役目を務めます。学校生活では、授業を受けるだけでなく、トイレや着替え、昼食をとったり休み時間を過ごす、ということがありますが、その部分をバディがサポートしてくれます。もちろん学校のスタッフもそれとなく見てくれていますが、このバディの存在は転入生にとってもとても心強い存在です。選ばれた生徒も、誇らしく、うれしく感じるし、自分が通って来た道なのではりきってサポートしてくれるわけです。
普通の学校なら、生徒同士の協力に任せるか、学級委員が先生に必要なサポートをお願いされる、ということもあるでしょうが、このバディシステムは特定の生徒が学校から正式に任命されるので、それなりの責任も生じて、その役割を任された生徒も任務を実行する、という形になるのです。
実際どうだったか
うちの子供たちの場合は、Year7からの転入となりましたので、すべてセカンダリスクールでの経験で、エレメンタリーではどうなのかあまり知りませんが、少なくともイギリス式教育では、担任は一応はいるものの朝礼などもありませんし、その先生の教科を選択していなければほとんど接点がありません。ですので、転入生はあまり担任とのかかわりがないままで、いきなり教科ごとに教室移動を繰り返すことになります。Y7-9であれば、バディもほぼ同じような教科を履修するので一緒に移動すればよいのですが、Y10からは生徒ごとに選択教科も異なるので、いきなり一人で移動ということも増えるのです。
Y10以降で転入、さらに語学に壁がある場合は大変で、どこの教室に行けばよいかさえ迷います。そのような日本人が一人子供の行っていた学校に入学してきたことがあり、苦労しているようだと聞きました。同学年の次男になんでバディしてあげないの、と聞いたら名前がマレーシア名なので、日本人とは学校で認識されていないと、、、そんなことある―?! と、転入から2年たって知った事実でした。かわいそうになって、次男の仲良しグループと一緒に家に呼んで遊んだりしましたが、授業でのサポートはあっても、休み時にグループでいる時にゆっくりしゃべってくれる友だちなんていませんので、一人ぼっちになりがちのようでした。この次男も、Y10後半でインドネシアのインター校に転入しましたが、言葉の壁はないにもかかわらずコロナによる制限も加わってなかなか友達が作れなかったので、高校の年齢になっての転入はなかなか厳しいなあと実感しました。
長男長女のの場合はY9からの転入となりましたが、クラスに日本人はいなくて、他の国の生徒がバディになってくれました。女生徒はさすがにいろいろと面倒を見てくれて、グループにもすんなり入れたようでしたが、長男の場合はあまり面倒見の良いバディではなく、数日後には放っておかれがちになったようです。。。まあ、双子ですしあまり大きくない学校で、助け合ったようです。
その他のサポート
他には、授業ではついていくのが難しいと思われる教科に関しては、補助スタッフが隣について慣れるまで個別のサポートをしてくれましたし、すべての先生のメールアドレスは保護者に公開されるので、相談事は簡単にメールで行い、その後、必要に応じて学校で話すこともできました。何か気になることなど、先生から直接メールをもらうこともありました。
インター校への転入は、親も子供もドキドキが止まりませんが、生徒の出入りが非常に多いので、それなりのサポート体制がしっかりそろっていました。思い切って行ってよかったなー、と親子ともども思っています。
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