IGCSEの中止とごたごた

インター校

息子の通うインドネシアのインター校ではIGCSE(国際中等教育一般証明試験)の実施が中止になりました(2022年)。あと2週間で始まるということで、試験のスケジュールも出て支払いも終わり、試験勉強も山場を迎えていたので子供もがっくりです。

てんやわんやの模試

イギリス系のインター校ではIGCSEという国際中等教育一般証明試験というものがあり、イギリスの公教育に準じて世界中で実施されています。日本の高1くらいの時に受ける試験で、なんとも中途半端な感じがする試験ですが、この結果によって大学予備課程に進むことができるかどうかが決まってしまうので、親も子供も必死になります。正統派の(?)イギリス系の学校では5歳から公教育が始まり、Year 10と11の2年間、このIGCSEに集中的に取り組むことになります。

息子もただいまY11で、このIGCSEに備え勉強してきました。その前に、かなり厳格な形で模擬試験を行います。またこれが大変でした。1月初めから始まるはずが、オミクロン株の感染が広がり始めた時期で、外国からの入国者には2週間の隔離期間が設けられたので、それを受けて1月末に延期されました。しかしこの時期にはさらに国際感染が広がりつつあり、2月初旬に再度の延期となりはじまりました。ところが2週間の試験の合間の週末の抗原検査で、同学年生徒に複数の感染者が見つかり、急遽後半はオンライン試験に変更となりました。学校からの連絡もギリギリで来るので、見過ごさないようにと親もドキドキです。先生方もかなり対応が大変だったらしく、 化学の時間配分を間違えたとかで、せっかく受けたのに試験やり直し、なども発生しました。

IGCSEの中止

模試の結果も出そろい、12年生から始まるIBDPのコースの個別相談も終了しさあ、本番だ、と気構えていたところになんと2週間前になってからIGCSEの中止の通知が来ました。他のアジアの国々では実施されるらしいのですが、インドネシアでは教育省の方針も厳しく感染ケースも後を絶たない状況なので断念した模様です。このために一生懸命に勉強してきたY11の生徒は本当にかわいそうだ、と私が嘆いていたら、模試で良い結果を出せた人は喜んでいるし、みんなが悔しいわけでもない、という息子の冷静な答えが返ってきました。。。しかし、少なくとも息子は模試で思うように結果を出せなかった科目もあり、次こそは、と頑張っていたので悔しそうで、かわいそうになあ、と思わざるを得ません。しかたのないことではありますが。

暫定的な評価の仕方

IGCSEは元々答案用紙をイギリスに送り、それが審査されて結果が返って来るという面倒なうえにお金も時間もかかるシステムです。それがさらに複雑な模試と小テストと学校による評価、か何かで決まることになりました。一応それなりに評価結果がでないと次の進学も左右されてしまい、さらにインター校なのでこのIGCSEの後ほかの国の学校に行く生徒も多いので、国際的な評価結果が必要となります。ケンブリッジ式やらEdexcelやら何やらいろいろなテストボードがあり、学校によって、さらに教科によってどのテストボードを選ばれているかはいろいろで、生徒は学校の方針に沿うのみです。それぞれ試験問題やカリキュラムにも微妙な差もありややこしいのですが、各科目ごとに、だいたい1-9までの評価がされます。IGCSEの試験を受けなくてもこの評価点数は出さねばならないので、学校側もテストボードと相談もしつつ追加模試など行うことになりました。結局は、これらの模試結果、学校による評価の結果を受けてそれぞれの科目の評価点数は出されることになります。

息子は理科や数学が好きで理系を希望しているのですが、イギリス式の教育で理系を目指すのはかなりの難関で、模試で合格はしているものの理系にすすめるかどうかはぎりぎりの点数でした。ですので、実際のIGCSEに向けてのラストスパートをがんばっていたのでかわいそうですが、もうこうなってしまえば、できることをやるしかなく次の模試に向けて勉強しています。大きくなってしまえばこれらのことも笑い話になるのでしょうが、コロナで1年日本の学校に行かされた挙句にやっとキャッチアップできてがんばっていたテスト勉強もこの顛末、かわいそうになあと思わずにはいられません。。。

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