ボランティアの調整員をしていた時に起こったお化け騒動です。
お化けが出る家
ボルネオに派遣されて小さな一軒家を借りているボランティアが、家にお化けが出るんですー、と言い始めました。もともとそういうものが見えがちだったらしいのですが、夜になったら家にときどき来て戸が開いて家を歩き回る音がするとのことで、地元の霊媒師のような人に頼んで除霊のようなことをしてもらったらしいのですが、しばらくするとまた出るのだそうです。何回お祓いをやっても同じなのであきらめたそうです。しかしそれがだんだん大胆になってきて、ベッドの足元のところまできて、石を枕元の壁にぶつけてころころと転がすのでうるさくて眠れないのだ、とのことでした。うるさくて眠れないとか、そういう問題なのかとも思いましたが、家についているやつかなアとも相談し、そのころ話が進んでいた勤務場所の変更を急ごうということになりました。
家についてるだけじゃなさそうな。。。
元々細くてきれいな若い女性ボランティアでしたが、久しぶりに会うとさらにやせ細って色が白くなっており、だ、大丈夫かなーと思いましたが、本人は目隠しと耳栓を使えばよく眠れるようになったとケロッとしています。すごい。しかしこのままさらにやせ細ってすべての養分を奪い去られては帰国できなくなってしまうので引っ越してもらいました。そこではもうでなくなったとのことでほっとしていたのですが。。。
他のボランティアとチームを組んで活動してたので、出張することもあります。するとほかのボランティアがいうのです。あの人と寝ていると、何かが夜来たり聞こえたりすると。。。え、では家についてるだけじゃなかったんだ、時々連れて出たりしてるのかなと。まあ本人がそんなにつらそうではないし、引っ越してからは元気になってきているように見えたのでまあよかったなと思っていました。しかし、やはり何やら大きな病気をして迎えに行くはめになったり。。。なんとかかんとか2年の契約を終えて帰国できました、風のうわさでは無事に結婚して母にもなって元気に働いているとのことです、たぶん日本まではついていかなかったんですね、よかったよかった。
報告書にはかけない
私自身は霊感も全然ないし心の底からそういう現象を信じているかと言われれば、うーんと首をかしげるところですが、こういうことは放っておいたり気の迷いだと笑って済ませることでもないような気もします。ただ、ちょっとそれをまじめわたしが報告書に書くとこれはかなり問題視される気がするので書けません。もちろんボルネオへの出張の理由に書くわけにもいかないので、違うように書くわけですが、似たようなことは世界各地に派遣されているボランティアにも関係者にもけっこう起こったりしているのではないかなー、と思ったりしているのですがどうなのでしょうか。
コメント