IGCSEの行方

国際教育

IGCSEとはほとんどのイギリス系のインターナショナルスクールで取り入れられている義務教育終了年齢、15-16歳の時に受ける国際統一テストですが、IBに置き換わりつつあります。

IGCSEとは?

 IGCSEとは、International General Certificate of Secondary Educationの略で、イギリス系のインターナショナルスクールの生徒を対象とした、義務教育終了資格試験のことです。この最初のI を抜かしたGCSEが、イギリス国内で実施されている 義務教育終了資格試験 です。インターの生徒は10-11年生の間に集中して選択した試験科目を勉強し、この試験に挑みます。その後ある程度の成績を収めれば、Aレベルに進めます。これはAdvance Level(IGCSEの上級レベル)のことで、大学予備課程となり、インターによってはそのまま12-13年生でそれを学ぶ学校もあれば、大学に付属した予備課程として、1年半から2年の勉強をして試験を受け、その結果で受験できる学校が決まります。その後イギリス系の大学は3年で学部終了、あと1年で修士まで終了できます。

IGCSEに異変が。。。

このIGCSEの成績でその後の進路が決まるので、世界中のイギリス系インターの生徒は必死で勉強してきたのですが、ここ数年でIBがどんどん躍進しつつあります。特にAレベルがすごい勢いでIBDP(国際バカロレアディプロマプログラム)に置き換わっていっています。しかしこれはイギリス系だけでなく、ここジャカルタでもオーストラリア系インターもシンガポール系インターもそしてアメリカ系インターもほぼ大学入学前の2年はIBDPに代わっています。その理由をちょっと調べたところ、有名なアメリカとイギリスの大学の多くがIBDP修了の生徒の入学が望ましいと回答したいう調査結果によるものらしいです。それはどのインターだって必死になるというものですよね。

それに確か2018年だったと思いますが、子供たちが通っていたヨルダンのインター(イギリス系)では、生徒に向けてIGCSEのプログラムはあと数年で終了します、と発表があったそうです。えー!と言ってたら、夫がそういえばそんなことをテレビでイギリスの首相が言ってたよー、と。しかし。見つからないのです、そのような記述も記録も。もしかしたら、そのような計画がひそかに進んでるかもしれないけど、公にしてしまったら世界中のイギリス系の学校が大パニックになる危険性もあるから言わないのかなーと思っていました。ところがやはり、Aレベルはすごい勢いで現在IBDPに置き換わっていっています。

うちの次男の場合

うちの次男の学校は、今までやってきたIGCSEの勉強の続きができると思って選んだイギリス系なのですが、やはりその後はIBDPのみです。しかしIGCSEの勉強の仕方と、IBDPはかなり違いがあるとのことで、どの学校も苦戦している中、学校全体で良い成績を出しているのですごいなーと思っていたらなんと。セカンダリーである7-9年生までは3年間IB プログラムを採用しているのです。うちの子は10年生で転入したので経験していませんが、この学校で学んでいる生徒は、小学校はイギリス式、中学校に当たる3年間はIB方式(MYP)、その後の2年間はIGCSE、そしてその後がIBDPという力技で学んでいるのでした、すごい。こんなやり方で教えている先生たちもすごいしきちんと成果を出して卒業していってる生徒もすごいです。

そしてこれから。

世界の名だたる大学がIBDP修了生が欲しいといい、Aレベルが置き換わりアメリカやオーストラリアもどんどんIBDPを取り入れていますが、IBDPは非常に難しいと言われています。そんなに難しいものを他のプログラムからいきなり学ぶよりも、IBプログラムでずっと学んできた子供の方が有利なのは明らかなので、次男の学校のような力技もあるにはありますが、今後はセカンダリもIBにそしてプライマリーも徐々に変わっていくのだろうと思います。まだまだ需要に比べて認定された先生の数や施設も少ないので大きく変えていくのが難しいのだと思いますが、ヨルダンのインターで先生が子供に語ったことは実現するのではないかなと思っています。うちも上の子はAレベルをやってますが、本人の希望もあり下の子はIBDPに挑戦となります。どうなることやら。あ、その前にIGCSEです、年明けには模擬試験があるのに今も友人とオンラインで楽しくゲームをしています、どうなることやら。。。

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