子どもの友だちベジタリアン

マレーシアでの生活と子育て

マレーシアにしてもよその国も似たようなものだと思いますが、学校の仲良しでも子供同士が勝手に家を行き来して遊ぶことはたいてい難しいのではないでしょうか。友達を呼びたい子供が自分の親の許可を得て、その親が許可して(小さいときは特に)親から親への連絡をしあい、合意できたら招待された子供の親が車で送り迎えをする、という感じになります。だから日本で友達の家に行くよりも大ごとになってしまうし、遊ぶのは週末のみ、せっかく来るのだから半日くらいはいて遊ばせてあげようとなります。うちで呼ぶときはたいてい、11時に来てもらって6時に迎えに来てもらう、ランチとおやつは出します、という感じにしていました。お泊りに呼んでくれる子もけっこういましたが、うちはそんな場所がないので代わりに招待の回数を多めにしていました。

マレーシアは多民族多文化多宗教国家、このおかげで子供の友だちが数人家に来ると大抵一人はベジタリアンがいます。大人のベジタリアンには対応のしようはいくらでもあるのですが、子供に出すものなどみんな喜ぶ定番として、ナゲット、ミートスパゲティ、ハンバーグなどの定番が浮かびますが、これが全部NG、最初のころは頭を抱えました。友達の家に呼ばれると、どこでもたいていピザが出た、というのでよーしわたしはピザ以外を作るぞーと変な意地まで出てくる始末です。そこでそういう時のための苦肉の策の対応メニューは、大体以下の通りとなりました。

  • チーズマカロニ
  • グラタン
  • ラザニア
  • オニオンリング
  • フライドポテト
  • コーンスープ

という感じです。上のような事情があるので、ちょっとロティチャナイ、というわけにはいかないんです。もちろん毎回このメニューで出していたわけではなくここから2-3種類でした。そしてこの際、妥協してこれに加えてピザも出せばちょっとしたパーティのような感じにもなりお誕生日会にも使えます。しかしここできちんとベジタリアンにするにはコンソメスープの素やだしの素も使えません。ここで活躍したのが昆布だし(顆粒のものが楽)でした。これでホワイトソースもトマトソースも結構おいしく仕上げられます。

ベジタリアンの友だちにもいろいろあって、よくよく聞くと金曜と土曜だけがベジタリアンだったり、シーフードは食べる主義だったり、厳しい人はニンニクも卵もダメだったりするのでしっかり確認する必要があります。時には家族で期間限定でベジタリアンをしていたりするのでびっくりします。のちに他の国のインターナショナルスクールにも通いましたが、ドイツ人の友人が突然自分の主義でベジタリアンになりました。よく遊びにくる子だったのでとほほほーとなりましたが、尊重しないわけにはいきません。ちょちょいとKFCを買ってくるわけにはいかなくなったので、また作らせていただきました、上のリストから。。。ちなみに寿司がたべてみたい、というので面倒ながらも巻きずしを作ったらだれも食べませんでした、ちくしょう。

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